離婚手続きが落ち着いても、車の名義変更は「時間とお金がかかる隠れた難関」です。役所の手続きと違い、運輸支局は遠方のこともあり、仕事を休むか、費用を払ってプロに頼むかの二択に迫られます。
私はすでに離婚手続きなどで年休を何日か使っており、それ以上仕事を休みにくい状況でした。(年休はたっぷり残っているのですがシフト的に休みづらい)
そのため「書類準備は自分、運輸支局への持ち込みはプロ」という分業作戦で、費用と時間を最小限に抑えました。この経験から、読者の方がスムーズに手続きを終えるための方法をまとめます。
1. なぜ車の名義変更は「時間とお金」がかかるのか?
車の手続きは、運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)で行う必要があり、平日の昼間しか窓口が開いていません。
- 費用が高くなる理由: 書類準備からすべて行政書士に依頼すると、報酬として高額な費用が発生します。
- 私の決断(分業作戦): 「仕事を休みにくい状況」だったため、時間がかかる書類の準備だけは自分で行い、平日にしかできない「運輸支局への持ち込み手続き」を車屋さんに代行依頼することで、費用を大幅に抑えることができました。(アパートの駐車場「自動車保管場所使用承諾証明書」+警察署「車庫証明」+車屋さんへの支払い=合計約15,000円)
2. 【費用を抑える裏ワザ】自分で揃えるべき重要書類リスト
自分で書類を揃えることで、行政書士に依頼する報酬を削減できます。私が大変だと感じた経験を活かし、「これさえあれば二度手間なし」というチェックリストを作成します。(普通自動車の場合)
| 書類 | 取得元 | 注意点(私の体験談) |
| 旧所有者(元夫)の印鑑証明書 | 役所 | 発行後3ヶ月以内が必須!期限切れだと再取得が必要で、元夫とのやり取りが増えます。 |
| 新所有者(あなた)の印鑑証明書 | 役所 | |
| 譲渡証明書 | 運輸支局の様式 | 旧所有者(元夫)の実印が必要です。公正証書に署名捺印する際に、「実印セット」として一緒に準備してもらうのが確実です。 |
| 委任状 | 運輸支局の様式 | 代行を依頼する場合、あなたから車屋への委任状が必要です。 |
| 車検証 | 車内 | |
| あなたの実印 | ||
| 車庫証明 | 警察署(書式は警察署サイトよりダウンロード可能。私は警察署に取りに行きました) | 居住地が変わる場合、先に警察署で取得しておきましょう。これがないと名義変更は完了できません。 |
| 自動車保管場所使用承諾証明書 | 警察署に提出(賃貸なら不動産会社に依頼) | 私が住んでいるアパートは発行手数料5,500円 ※注意点を以下に記載 |
詳しい手順
①車屋さんへ電話連絡し名義変更をしたい旨を伝え、書類は何が必要かを確認して準備する。
②不動産会社に連絡して自動車保管場所使用承諾証明書を郵送してもらう(1週間程度で届きます。発行手数料5,500円←これは相場よりかなり高すぎる法外の金額らしい!!賃貸契約書でOKな警察署もあるらしく、その場合はゼロ円。まず警察署で確認してから不動産にお願いした方が良さそうです。)
③警察署で車庫証明の発行(申請より1週間程度で受取。2,500円ぐらい)
④車屋さんに書類をすべて提出、手続きをお願いする。車検証が届くまで1~2週間。車屋さんに払った費用は6,500円でした。※ちなみに行政書士さんに頼む場合は20,000円ぐらいプラスでお支払いするようになるとのことでした。
3. 車の名義変更の勢いで一緒に済ませるべき2つの「名義確認」
車の手続きが終わったからといって油断は禁物です。「名義の抜け漏れ」を防ぐため、以下の生命線となる保険の確認も必ず行いましょう。
- 自動車保険(任意保険)の契約者名義変更: 名義変更後、すぐに保険会社に連絡し、契約者をあなたに変更してください。これを忘れると、万が一の時に保険金が支払われない可能性があります。
- 生命保険・学資保険の最終確認: 契約者名義や受取人名義が元夫のままになっていないか確認してください。車の名義変更の勢いで、同時に生命保険会社にも連絡を完了させるのが、漏れを防ぐ賢明な方法です。
次回は元夫と一緒に行う手続きをまとめます。できれば短時間で効率的に済ませたいですからね!


コメント