離婚は新しい人生のスタートですが、後でトラブルにならないよう、「お金」と「子ども」に関わる項目は、すべて書面で取り決める必要があります。
私が協議離婚を進める際に、「絶対に確認を忘れてはいけない」と心に決めた12の最重要項目を、決定版チェックリストとしてまとめました。
Part 1: 【最優先】子どもに関わる最重要事項
| 項目 | なぜ重要か | 私の体験談とアドバイス |
| 親権 | 離婚届に記載がないと受理されません。 離婚後のトラブルを避けるため、協議が難航する場合は弁護士に相談すべきです。 | 相手が親権を主張した場合も、最終的にどちらが親権者になるか冷静に話し合わなければなりません。 |
| 養育費の金額 | 金額、支払期間、支払い方法を明確に決定します。 | 必ず公正証書を作成し、「強制執行認諾文言」を入れましょう。これが養育費確保の最大の武器になります。 |
| 子どもとの面会交流の頻度 | 頻度、場所、受け渡し方法を具体的に決めます。 | 子どもの意思を尊重し、感情的にならずにルールを決めることが不可欠です。 |
Part 2: 【最大の落とし穴】持ち家と住宅ローンに関する最重要事項
持ち家と住宅ローンは、離婚後のあなたの信用情報と生活を最も脅かします。特に名義と連帯保証は絶対に確認すべき項目です。
| 項目 | なぜ重要か | 私の体験談と警告! |
| 持ち家はどちらが住み続けるか | 名義変更や財産分与の基準になります。 | 売却かどちらかが住み続けるかを明確に。 |
| 夫婦名義のペアローン | 連帯債務者・連帯保証人になっていると、離婚後も返済義務が残ります。元夫が滞納すれば、あなたに一括請求が来ます。 | 銀行が承認しない限り、連帯保証は外れません。 離婚前に解消、または借り換えが必須です。(私の新しいローン審査を妨げた最大の原因です!) |
| 住宅ローンはどうするか | 離婚後に妻が住む場合、誰がローンを払うのか? 名義と支払者が違う「アンマッチ」は後々トラブルになります。 | 連帯保証がある場合は、離婚前に解消しなければ、あなたの新しいローン審査に影響します。 |
| 家を売却してもローンが残る場合 | 残債をどちらがどのように負担していくか、明確な支払い方法を決定します。 | 弁護士を交え、売却額を把握してから冷静に話し合うべきです。 |
| 売却して利益が出た場合 | 利益(残額)が出た場合、そのお金の配分(財産分与)の割合を決めます。 | 売却益が出た場合も、財産分与の対象となります。 |
Part 3: お金と資産の精算に関する最重要事項(財産分与)
婚姻期間中に築いたすべての財産は、名義に関わらず「共有財産」として分与の対象になります。
| 項目 | なぜ重要か | 私の体験談とアドバイス |
| 預貯金・有価証券 | 離婚時の残高証明を取り、夫婦それぞれが持つ全口座をリストアップし、漏れがないようにしましょう。 | 名義に関わらず、婚姻期間中に築いた分は分与対象です。 |
| 退職金・年金 | 退職金は支給額の見込みを、年金は年金分割の手続きを忘れずに行います。 | 年金分割の請求期間は離婚から2年以内です。将来の老後資金のために、必ず年金事務所へ。 |
| 解約返戻金付きの生命保険 | 解約返戻金は財産分与の対象です。また、離婚後には受取人の名義変更を必ず行いましょう。 | 受取人を変更しないと、万が一の時に元配偶者に保険金が支払われてしまいます。 |
| 家具・家財・車・慰謝料 | 細かい家財道具の配分と、DVなどがあれば慰謝料の有無と金額を明確にします。 | 慰謝料請求権は離婚から3年で時効になります。 |
このリストを埋めることが、「過去との決別」を確実にする最後のステップです。これから離婚協議に入る方は、ぜひこのチェックリストを使い、後悔のない取り決めをしてください。


コメント